知覚過敏① 知覚過敏って?

秋も深まり水道の水が冷たくなってくると、
「冷たい水で歯がしみる」という患者さんが増えてきます。
実際もう何名かの方がこの症状でおみえになりました。

この症状、大きく分けて2つ原因が考えられます。
一つは虫歯や詰め物の脱落。
もうひとつは知覚過敏です。

今回は知覚過敏についてお話したいと思います。

歯の構造は、下の図のようになっており、
このうち歯の頭の部分の白い部分はエナメル質といって
削ってもなにしても痛くない、石のような部分です。
頭の内部と歯の根っこは象牙質という部分で
ここは歯の中の神経とつながっていて、感覚のある部分です。

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なんらかの原因でこの「象牙質」が表面に露出すると、
知覚過敏が起る場合があるのです。
下の写真で、歯と歯茎の境目近くに、少し黄色っぽい部分がありますが、
これが象牙質が露出した部分です。

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ここを歯磨きしたり、冷たい水でうがいをしたときに、
ぴりっときたり、つーんとしたりするのが知覚過敏です。

次回は、この知覚過敏の原因をお伝えします。


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