知覚過敏② その原因

今回は知覚過敏の原因です。

知覚過敏は象牙質の露出が比較的短期間で起ったりした時になりやすいです。

その原因としては
①歯茎の退縮
②ブラッシングなどによる磨耗
③歯軋りなどの歯への横の力のストレス
④歯のクリーニング後
などがあります。

①に関しては、年齢によっても僅かずつ歯茎は減るものですが、
この場合はゆっくりなのであまり起りません。

これにブラッシング圧が強いとか、過度の横磨きとか、
電動歯ブラシの使い方が悪かったりとか、
そういう原因が絡んだりして起こる場合が多いです。

また、④の歯のクリーニング後の歯茎の引き締まりも
歯茎の退縮といえるかもしれません。
(歯茎が健康になる上で仕方ない部分といえます)

②は、上で言った事と重複しますが、
適切でない歯磨きをすると歯が磨り減ります。

エナメル質(図の白い部分)は硬いのでそんなに削れませんが、
特に歯の根っこが露出しているところにこの原因が加わると、
象牙質(オレンジ色の部分)のほうがやわらかいので磨り減りやすく、
知覚過敏の原因になります。
もちろんエナメル質が磨耗してその下の象牙質が露出しても起ります。

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③これはアブフラクションといって、
歯がしなったりするたびに歯に亀裂がはいり、
少しずつ歯と歯茎の境目あたりが磨り減るような感じで崩壊してく現象です。
寝ている間の歯軋り以外にもスポーツや強い力仕事の時の食いしばりも関係しますし、
かみ合わせの関係などによることもあります。

④これは、今まで歯根の表面を覆っていた歯石などの汚れがとれることにより、
象牙質表面が露出することや、
歯茎が引き締まった分、歯の根っこが露出することにより起ったりします。

以上簡単な原因をお話しました。

次回は「知覚過敏の治療方法」です。